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ご挨拶

ご挨拶

教授 冨田善彦

分子生物学が身近なものとなってから、すでに四半世紀が経過しました。これまでの研究の成果として生命現象や種々の疾患が「分子レベル」で理解され、分子標的治療を代表格として、その治療法に応用されてきていることは、まことに感慨深いものがあります。

これまでの進展の過程では、新たな治療法の開発と臨床応用が試みられ、その反省から新たな治療へ展開することが行われてきたわけです。しかし、視点(あるいは立ち位置)をその新技術のみに限ってしまうと、一時的には極めて注目、期待されますが、やがて反省期にはいり、場合によっては顧みられなくなることもあります。我々臨床医が基礎研究を行う意義は、基礎研究者が行わない疾患に関して研究する、ということもありますが、もう一つ、あくまで疾患の治療法の改善、開発に軸足を置いて基礎研究を行うところにあるといえるでしょう。つまり、我々の行う基礎研究は、日進月歩の生命科学の果実をできるだけ早く、有効に我々の守備範囲である泌尿器科疾患に応用することを目的としているのだと思います。

泌尿器分子細胞研究会は「細胞解析研究会」として、新技術「フローサイトメトリー」が導入されたことを契機に始まった会である、と認識しておりますが、現在では上に述べた、幅広い泌尿器科疾患の基礎研究の発表討議の場となっています。この場で、新しいアイディアが生まれ、次の研究につながり、何年か後に、治療法の開発・改善に結びつくことと思いますし、それこそが本研究会の目的であるといえるでしょう。

3月の山形は、長い冬から、明るい春へ向かう時期です。スキー・スノーボードも滑走可能ですし、日帰り入浴も可能な温泉が多数ございます。土曜の研究会で活発なご討議をいただいた後、時間に余裕のある先生は、どうぞエンジョイしていただければと思います。また、前日、金曜の夜の懇親会では山形の「日本酒」と「うまいもの」をご用意いたします。どうぞ、ふるってご参加ください。

平成25年9月

教授 冨田善彦
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